71人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
和哉は、一年の時のクラスメイトだった。
彼は、特別目立つような存在ではなかった。
クラス内に親しい友人がいないせいなのか、もともと他人と行動を共にするのが苦手なのか
───今は、後者だと瑤子は知るのだが───
体育祭や文化祭などで、他生徒とばか騒ぎをするようなタイプではなかった。
無口でクールで無愛想…というのが、クラスの女性徒間での彼の評価だった。
そのわりに受けが良かったのは、涼しげな目もとに代表される
いわゆる女の子好みのルックスをしていたためだろうと思われる。
最初のコメントを投稿しよう!