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また、週番などの与えられた役割を、きっちりとこなすという律儀さと誠実なところにも
評価を高くする要素が、あったのかもしれない。
だが瑤子は、特に和哉に関心はなかった。
……少なくとも、あの日までは。
「ごめんなさい。
今日は、駄目なの」
「そう? 残念だな……」
するり、と、ほどかれる腕。
艶めいたささやきと共に。
いつもながら、自分と同い年である彼が、衝動をコントロールできることに感心させられてしまう。
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