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あああ~っ!?
・・・つい携帯番号教えてしまった!
マナになんて言おう?
魅羽は会社前のスタバで午後の休憩で翔に会った事を思い出して後悔していた。
「それにしても・・・」
魅羽は困惑した表情でふうーっとため息をつきながら窓の外を遠い目で眺める。
まさか社長のインタビュー記事が毎月連載することになっていたとは・・・
これじゃあ田宮くんと会社でバッタリ会う事も多くなる。
マナには田宮くんの事は無視しろって言われてるのに・・・
でも顔を合わせば無視するわけにもいかないし・・・どうしよう?
あっ!!それに田宮くんに会って思い出したけど・・・
私、大野さんに田宮くんの事言い忘れてたっ!
言おうと思ってたはずなのに・・・私ってばかばか~っ!!
・・・だって大野さんと話してたら頭の中がぽうっとして話すタイミングが・・・ああ~っもうっ!!
魅羽はさっきから困った表情になったり赤くなったりで忙しく表情を変えている。
窓際に座っているため魅羽の顔は外に向けているからスタバの前を歩いていて魅羽の百面相を目撃した者は一瞬何事かと思っただろう。
魅羽は携帯の画面に表示されている電話の発信履歴を注視する。
画面には【080-48○○-○○33】とあり、これはさっき魅羽が翔の携帯にかけたときのものだ。
・・・とりあえず登録しよ。田宮くんからかかってきたときわからないのも嫌だし。
不本意だが魅羽は電話帳に翔の番号を登録した。
でも早々電話かけてこないよね?
大阪行った後だってほとんど電話なかったし、ないよきっと。
魅羽が自分に言い聞かせるようにしながらメールをチェックすると、慧からメールが届いていた。
サイファからだ~っ!
メールの差出人欄が慧ではなくサイファのままになっているため魅羽もついついサイファで反応してしまう。
”マナもう来た?
俺今日は仕事終わるの遅いから帰る時呼んでくれたら送ってあげるよ?
・・・あ、ホントに送るだけだし遠慮しなくていいからw”
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