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マナに急かされるように言われて魅羽はそう口にしたと同時に改めて堅く決意する。
この前も言おうと思ったのに言えなかったし・・・このままじゃあダメだよね?
私なんだか遠慮してるって思われてるし、もっと大野さんの事・・・イヤ、慧って普段どんな事してるのかとかやっぱり知りたいし・・・
もっとグイグイ言わなきゃダメなんだ・・・ああ~っマナになりたいっ!!
こんな時いつも思う。
マナならこんな事悩まなくてもできるんだろうな・・・
でもこれは私の問題だし私が言わなきゃいけない事なんだ。
魅羽は景気づけをするかのように持っていたカクテルを勢いよく飲んだ。
その後の魅羽の記憶が定かではない事は・・・容易に想像できる。
「あれっ1人?」
「咲夜か・・・そうだけど何で?」
「最近週末居ないからさ~仲良くやってんじゃん?」
「ウルサイな。やっぱオマエに言うんじゃなかった」
「前の週末のイン状況と比べると今のサイファのリア充具合・・・歴然だな。そんなにイイ女かティアは?」
「そういう言い方やめてくれる?」
「ケチケチすんなよ~話聴かせろっ・・・っとやば・・・仕事戻るわw」
「サボってんじゃねーよw」
・・・っていうかアイツ仕事ちゃんとしてんのか?ちょくちょく顔出してすぐ帰るけどいつも仕事中だよな。
そのくせレベルは俺と同じで・・・いつレベル上げしてるんだか?
咲夜のログイン状況は相変わらず神出鬼没だ。
慧は気を取り直して先程ゲットした剣を武器屋でレベルマックスになるまで鍛錬する。
鍛錬することで攻撃力が最大になるのだ。
金曜日の夜22時 ―
今頃魅羽はマナとキャーキャー騒ぎながら女子トークしてるんだろうな・・・
魅羽の事だから俺との事は詳しく話さないだろうけど、マナに突っ込まれたらどうなるんだか・・・
咲夜がログアウトして1人になった慧はマナに突っ込まれて困っている魅羽の表情を想像してクスッと微笑した。
まあ女子には女子の話がたくさんあるだろうし俺は邪魔みたいだから今日はマナに譲ったけど・・・
魅羽がいないとつまらないな・・・このゲームも。
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