プロローグ

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「はぁ はぁ はぁ はぁ」 狭くうす汚い廊下をただひたすら走る。 全身が汗だらけで何がなんだか分からない。 怖い。 ただ怖い。 恐怖が全身を包み込む。 そして何かが追ってくる。 いや、何かではない。 アイツだ。 「な...なんなんだよ......アイツなんなんだよ!」 訳が分かんなかった。 いきなり出てきたかと思ったら、目の前で春香を殺すなんて...いや、あれは死んだっていうのか?...それすら分かんない。 とにかく、奴に捕まったら終わりだ。 いや、正確には奴らか。 いったい何人いるんだか。 分からない。 とにかく分からない。 でも、これだけは言える。早くここから出ないと... 死ぬ。
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