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「うっ!?」
ドサッ
派手に頭から転んだ。建物内に音が響いた。
「くっ...そぅ...」
腹を強く打ってしまったらしく、かなり苦しい。
その時
ぺた ぺた ぺた ぺた ぺた
アイツだ。
あの音は奴しかいない。
ぺた ぺた ぺた ぺた ぺた
ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた
ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた
ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた
ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた
ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた
急に音が加速した!?
「まずい、早く逃げなきゃヤバ...」
遅かった。
「うっうわぁ!?」
目の前にはアイツがいた。
「......と.............けた.....」
アイツの声がぼそぼそしててうまく聞き取れない。
「な、なんなんだよお前は!」
思い切って大声をだしてみた。
「.......で.....んな..........ゆ....の?」
まだぼそぼそ喋っている。
「だから、お前は...!?」
気付いた時には距離が1mもなかった。
「なん.............るの?」
とても寂しそうな声だった。
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