エピローグ

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「……ほっほっほ、それはわしの台詞じゃ。軍幹部たるお前が、なぜわしの前に来て、早々にわしを討ち取らぬのか」 『てめえが俺様の問いに応えてないからだ。もう一度訊く』 槍の先に、群青の炎の欠片が散る。 『――てめえら神族の目的は、なんだ』 「……」 その質問の真意を探るかのように、アステヌは暫く虚空を見つめた。 そして、ゆっくりと告げる。 「……常界に仇なす者を鎮圧することじゃ」 『……』 スルトは、槍の構えを解くことなく、ゆっくりと次の言葉を紡いだ。 『……既に虚空間は、内側から滅びつつある』 アステヌはその言葉を聞くと、瞼を少しだけ上げ、先の柔和な顔つきとは打って変わって、刺すような視線を向けた。
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