第1章

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茉莉花「まぁ、とりあえず今は勉強して、将来の夢が決まった時に学力が足りないってことにならないように頑張るよ。」 のの「そっか。茉莉花らしいね。」 茉莉花「……優花?」 優花「え?」 茉莉花「どうしたの?ぼーっとして。」 優花「あ、ううん。何でもない。」 茉莉花「ならいいけど。あれ、のの全然進んでないじゃん!」 のの「えへへ。だって分かんないんだもん!」 茉莉花「どこが?」 のの「全部!!」 茉莉花「はぁ……えっと、まずここはこの…………」 ピアノの音が聴こえてくる のの「あ、上手だね!誰が弾いてるのかな?」 茉莉花「……さぁ?春休み明けたら新入生に部活動紹介やるじゃん?その出し物の練習とかしてるんじゃない?」 のの「あぁ!そっか!じゃぁ、音楽部とかかな?」 茉莉花「多分ね。」 優花「…………茉莉花」 茉莉花「ん?」 優花「茉莉花さ、もしかして……」 龍、入ってくる 龍「え、何してるんですか?」 のの「見てわかんないの?勉強だよ!勉強!」 龍「はぁ……今日から春休みなのに意外と勉強熱心なんですね。あ……実はすっごく勉強熱心なんですね!」 のの「言い直しても遅いし。」 龍「えへへへ」 3人「気持ち悪」 のの「で、龍は何しに来たの?」 龍「あ、忘れ物を取りに来たんです」 龍「すいません。そこ僕の席なんでどいてもらえます?」 桜「あ、すいません。」 龍「いえ」 桜「……え!?」 龍「え?」 桜「私が……見えるんですか!?」 龍「…………いえいえいえいえ、見えません、見えません何も見えません!」 茉莉花「何が見えないの?」
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