第1章

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桜「違うよ。人は死んだら霊界ってところに行って、暫く幽霊として生きるの。霊界にいる期間は人によって違うけど、その期間が過ぎたら生まれ変わることができるんだ。それで、生まれ変わる前に一度だけ人間界に来ることができるんだよ。」 龍「それで、今ここに居るんですね。」 桜「そういうこと!でも、今日が人間界にいられる最後の日なの。もうすぐ私も生まれ変わるんだ…。」 龍「そうなんですか…。…何か心残りでもあるんですか?」 桜「…うん。家族のところにはもう行って、皆元気だったから安心したんだけど。茉莉花ちゃんは、まだ私のこと引きずってるみたいで……」 龍「…。」 桜「まぁ、しょうがないよね。」 桜、退場しかける 龍「桜さん…!あの…僕、協力します!」 桜「え?」 龍「僕が通訳すれば茉莉花さんと話せます。だから…」 桜「ありがとう。でも、いい。きっと、混乱しちゃうでしょ?茉莉花ちゃん。だから、いいの。ありがとう、龍くん。」 桜、龍退場
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