ⅩⅠ

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僕の胸の上には 綺麗な目をしたままの碧が いまだ微動だにせず居座っていた。 僕の全身に行渡る 碧の赤い血――。 「死んでるよ」 独り言のように呟いて 僕はようやく碧の抜け殻の下から這い出した。
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