ⅩⅠ

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ⅩⅠ

司の手から根元まで血に染まった 細いナイフが落下したのを見て――。 「あーあ、殺しちゃった……」 思ってもない言葉が 僕の口をついて出た。 返り血をあび 可笑しいぐらいに体を震わせた司は ぼんやりと宙を見つめていた。
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