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邪魔な物を取っ払うように服を脱いだリョーマの裸は
ずいぶんと逞しい。
わたしの太股からその奥に、
リョーマの指はなぞるように線を描いていく。
恥ずかしいところも容赦なく攻め立てられる。
「あ…っ……」
自分のものとは思えない声と、淫らな水音がいやらしく耳に届く。
リョーマの指が、唇が、
わたしの『女』の部分を引き出していく___……。
ゆっくり掻き回すように指をわたしの中から抜いた後、
「知紗……」
と苦しそうな声と共に、リョーマがわたしの中に入ってきた。
「…んんっ……」
と声を漏らすと答えるようにそれはわたしの中で大きくなる。
わたしを気遣うようにリョーマはゆっくりとリズムを刻む。
大きく、小さく、波のように。
チョコの香りに包まれて。
眉間にシワを寄せるリョーマの額に玉のような汗が光る。
「知紗」
「リョーマ…っ……」
リョーマの顔がゆっくり降りてきて、
またわたしの唇を塞ぐ。
意識が遠退きかけている、微睡みの中で。
確かに聞こえたんだ。
ずっとずっと聞きたかった言葉。
『好きだ……知紗……』
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