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「おれなら…おれなら、陸を泣かせたりしないのに」
「遥斗…?」
「その、りかとかいうヤツ、許さん。おれの陸を泣かせやがって。おれの方が陸のこと好きだもん!おれの陸を、とるんじゃねーよ!」
遥斗に抱き締められ、俺は………酷く安心したのをよく覚えている。
あの時から、俺達の関係は少しずつ変わり始めた。遥斗は、俺をよく抱き締めるようになった。好きだ、と言ってくるようになった。…そして俺も、好きだ、と返すようになった。
俺達の、秘密の関係。いとこで、男同士。これからどうなっていくんだろう。
…この関係は、いつまで続くんだろうーーー…
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