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「もう…朝……?」
目が覚めると、窓からは陽の光が差し込んでいた。心地良いのに、どこか怖くなる程の光だ。そして、ふと横を見るとーーー…
「おはよ」
「!!」
「何びっくりしてんだよ…服も着ないで寝ちまってよ。今が夏で良かったな」
「…わあっ!?俺裸のまま寝てたのか!?」
「そうだよ…あー、陸ってば、やらしーなー」
「……誰が脱がせたと思ってる………っ!」
顔を真っ赤にしながら睨みつけると、遥斗は優しく俺を抱き締めた。
「え、俺だよ?陸にこんなこと出来んのなんて俺しかいねえよ……」
「…随分と自信が御有りなんだな」
「当たり前じゃん、好き過ぎて嫌いだなんて言われたら嫌でも自惚れるぜ?」
「お、前………!」
「さ、準備するぞ、陸。もう8時だ。バス、夜7時のやつなんだろ?」
「ああ…」
何でいつもこいつに丸められてしまうんだろう。遥斗にキスをされて、俺は起きあがった。
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