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「里美ー!陸ー!」
ばあちゃんの姿が見えた。
「お母さん!久しぶりー!」
「里美、よう来たねー。陸!またハンサムになったねー」
「お母さん、ハンサムは死語よ…」
呆れつつも笑顔全開な母さんの姿は、完全に子どもに戻っている。
「ささ、入って入って。陸、遥斗が待っとるよ」
遥斗。その名前を耳にした途端、もう十分痛かった胸がさらに痛み出した。ばあちゃんに連れられて、玄関に入る。あいつが、家の中からこっちへ来る音がする。やべえ、胸が裂ける……!
「ーーー陸」
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