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担当していた患者さんが亡くなりました。
(少し暗い話ですので、苦手な方は飛ばしてください)
基本的に学生の実習にあてる患者さんは、勉強しやすいよう比較的合併症の少ない方が多く、滅多に亡くなることはありません。
実際、病棟実習が始まって以来、担当期間中に亡くなったのは、うちの実習メンバーの中でも今回の僕の患者さんが初めてです。
もちろん、学生が治療方針を立てるわけではないですし、今回は容態が厳しかったのですが、無力さと後悔が残ります。
すでに患者さんは病室にはいない中、
「患者さんに会いに行くのか?」
という実習メンバーの勘違いからの悪気のない安易な一言に、言い返せないのも自分の愚かさに嫌気がさしたからでしょう。
検査結果にせよ、経過にせよ、今回はかなりの違和感を感じてましたが、その違和感があまりに多く頭の整理がついてませんでした。
今後の実習では、違和感を感じる力をつけて、その違和感の一つひとつを大事にし、常に疑問を持ち、何が起こっているのか複数の仮説を念頭に丁寧に考えていきたいと思います。
今となってはですが、後になってバラバラに散らばったパズルのピースは合わさるように、違和感の謎も解けていき、特に勉強になりましたし、
次に同じような方がいたらすぐに分かる自信があります。
また、疾患の勉強だけではなく、仮に自分の親とかが同じような状態だったらどうするか考える機会をいただきました。
答えは決まってますが、なってみないと分からない問題ですね。
今回、勉強させていただいていた患者さんに、感謝とお悔やみを申し上げます。
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