─誤算─ Act48(後半).
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「あれ… …いや、美緒? どうした?」 美緒は驚いたように顔を上げた。 指先で自分の頬に触れ、何度も瞬く。 「…あ… やだ、あたし… 嬉しくて…」 たかが花束…で? 一瞬、耳を疑い、すぐに恥じた。 …違う。 こんなことで泣くほどの状況に追いやったのは、オレだ。 「……うん… オレも」 言葉が喉につっかかる。 ベッドに腰かけ、美緒を抱き寄せた。 「…オレも昨日、嬉しいものをもらったから…」
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