─誤算─ Act48(後半).

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昨晩もらった菓子を手に、ぼんやりそんなことを考える。 花は、そろそろ届くだろうか。 そう思って顔を上げた時、美緒が目を覚ましたらしいことに気がついた。 熟睡しているようだったのに、なんだってこのタイミングで目を覚ますんだ。 狼狽して身辺を見回し、とりあえず、手にしていた菓子を隠した。 声さえかけなければ、また寝直すかもしれない。 そう思ったが…目が合った。 …腹をくくるしかない。 「起きた?…おはよう」 できる限り平静を装って、声をかけた。 まだ眠そうに瞬きながら、美緒は微笑む。 その表情が、普段にも増してやけに可愛く見えた。
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