─誤算─ Act48(後半).

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「美緒にプレゼント… メリークリスマス」 それだけ言うのが精一杯だった。 見開かれた美緒の目線が、花と、オレの顔とを行き来する。 反応の乏しさに、不安が増大した。 外したか…? 何か…何か言わなくては。 言葉が出てこない。 「…その… …キザだった…かな?」 声が上ずった。 花を見下ろした美緒が、ゆっくりと首を振る。 「そんなこと… …嬉しい。ありがと…」 ささやくような声に、少しだけ緊張がほぐれた。 ホテルマンからの伝言を思い出す。
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