─誤算─ Act48(後半).

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「そうなんだ… じゃ、お店では売ってないの?」 「うん。 多分売ってないと思う」 美緒からは返事がない。 嬉しいとは言ってくれたが、やはり、外しただろうか。 そうだとしても、今さら仕方がない…な。 他にしてやれることがあるわけでもない。 寂しいような、だが諦めるしかないような、複雑な気分だ。 ため息を殺して顔を上げ、そして、ぎょっとした。 無言のまま、美緒が泣いていた。 なんで… いや、ちょっと待て。 なんで泣くんだ。 予想外の反応に、どうしていいのか分からなくなる。
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