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「あっ、ソフトクリームあんじゃん!!
食おーぜ!!」
俺の恨めしそうな視線をさらりとかわした狐狗狸は、ソフトクリームの露店に走っていった。
俺も後を追って甘い匂いが微かにする店舗に近づく。
その露店のソフトクリームは種類がけっこう豊富で、黒胡麻やマンゴーなんかもあった。
うぅむ、何にしようかな。
「えっ、春季限定の味とかあるじゃん!!
うわぁ悩む!!!!」
「限定品に釣られるとか女子みたいだな、須藤。
いいから早く決めてヨー。」
「うるせーちょっと待ってろ。」
悩みに悩んだ末、俺は桜のフレーバーが入った『チェリーブロッサム・ストロベリー』を頼んだ。
俺とは違い、一発で決めたチョコと抹茶のミックスを舐めながら狐狗狸は口を開いた。
「そういや、こないだ知り合いのおでん屋行ったんだけどね。
須藤の話したら会いたがってたよ。」
「え、何、俺の事カッコイイとか気になるとかそういうラブ
「いやいじり倒されるところ見たいって。」
「謹んで遠慮させて頂きます。」
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