第1章

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「じゃあ、柳。父さんたちは、行ってくるから。」 「うん。」 俺、嘉月 柳(かげつ やなぎ)は、ここ東京に家族旅行に来ていた。 現在、中学三年生。 住んでるところは京都で、呉服屋を営んでいる。 何故、東京に来ているかというと、GW前の連休に都心で展示会があり、うちが参加するからだ。 と、いっても、仕事をするのは両親と兄さんだけ。 俺は、完璧遊びに来てる。 家業を継ぐのは兄さんだし、表舞台に立つのも兄さんだけでいい。 俺は裏方だから、展示会にはあまり参加しない。 人とコミュニケーションとるのも、どっちかというと苦手だしな。 「さあて、今日はどうするかな…………。」 昨日は、アキバに行ってきたしな。 一人でテーマパーク行っても面白くないし。 どこか、いいとこないかなとググリ出したとき。 一人の女性が、目についた。
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