少女は出会う

7/9
前へ
/205ページ
次へ
「ん~、今日はたしかぁ………ねむ…」 眠りに落ちた。 ――― 気付いたら朝……というわけには行かない。いや、そうであったとしたら流石にまずいと思う。 「…暗ッ、辺り暗ッ!」 先程の朱色をした空は消え、青紫色をした空が広がっている。 「うわぁ…やばいぞこれ」 比較的人の少ない田舎のこの町は電灯が少ない。 安心できる灯がないのだ。 「寒いし…変な人が絡んでこないように急いで帰ろう…」 リュックサックを手に取り、そそくさと歩き出す。 「早くしないとお母さんに怒られる…あぁ掲示板も見てって言われたんだった」 約100m先にある掲示板を目標に走る。 何枚かお知らせの紙がある。
/205ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加