第1章

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***...... 「毎度毎度、ご苦労なこって」 教室に入って席に着いた途端、友人からの呆れたような言葉が降ってきて、鼻を鳴らす。 「...うるせえ。好きでやってんじゃ、ねーよ」 「本当かよ、それ。武川と一緒にいるとお前、保護者みたいに世話焼いてるけどな。性分なんだろ」 「それは言うな...」 何で俺ばっかりに、こういう役回りが回ってくるのか。 「アイツも早く、ダチでも何でも作ればいいんだ...」 「それで、篤史はいいの~?子離れされて、寂しいのは篤史の方じゃねーの?」 ....ぐっ。 ニヤニヤと嫌らしく笑う友人の頭を、軽く叩く。 「いてっ、図星かよ」 「あんな馬鹿の面倒を俺が好んでやってると、思ってんのか」 「思ってる」 「......」 「まあ、でも実際のところはさあ」 声のトーンを少し下げて、友人は淡々と呟く。 「武川にダチなんて、なかなか出来ねーだろ。あいつ、変だもん」
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