10人が本棚に入れています
本棚に追加
桜田は拳を握り占めていた。
「桜田さん、僕のせいですみません」
純が桜田に頭を下げると、桜田はこう言った
「純さん、頭を上げて下さい。
アキがそうなったのは、純さんが悪い訳ではありません」
純は真っ赤な目をして桜田を見た。
「何故、アキはこんな目に合ってしまうのだろうか…。
アキがまだ企画部に居た時、付き合っていた人に別れを切り出して、首を絞められたことがありました。その原因は僕なんです。
僕がアキを好きにならなければ、そんなことにはならなかったのに…。
アキをいつも傷つけるのは僕なんです。
僕が何事にもハッキリしないせいで…。
純さん、例えあなたが原因だったとしても、アキはあなたの心配をする様な女です
決して、あなたを責めることも、恨むこともしない女です」
最初のコメントを投稿しよう!