10人が本棚に入れています
本棚に追加
この頃晃司は、町から離れていた。
しばらくしていなかった仕事をするために。
仕事は三日ほどで片付け、純から連絡がなければ、アキに逢いに行こうと考えていた。
今の晃司は純への恨みよりも、アキのことを本気で好きになっていた。
晃司はすでに式場を押さえ、結婚式の準備は整っていた。
アキが着る真っ白いウエディングドレスを用意し、みらいにはピンクのドレスを用意した
結婚式の招待状はすでに出している。
結婚式は十二月二十五日のクリスマス。
一生に一度の記念すべき日。
晃司は引き出しからアキの写真を出した。
「アキ、最高の結婚式になるぞ。
俺と結婚したことを後悔させたりしない。
俺はアキなら愛せる気がするんだ。
アキなら…、きっと…」
晃司はまだ、アキが町を出たことは知らなかった…。
最初のコメントを投稿しよう!