第二十一話  あなたに逢いたくて

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この頃晃司は、町から離れていた。 しばらくしていなかった仕事をするために。 仕事は三日ほどで片付け、純から連絡がなければ、アキに逢いに行こうと考えていた。 今の晃司は純への恨みよりも、アキのことを本気で好きになっていた。 晃司はすでに式場を押さえ、結婚式の準備は整っていた。 アキが着る真っ白いウエディングドレスを用意し、みらいにはピンクのドレスを用意した 結婚式の招待状はすでに出している。 結婚式は十二月二十五日のクリスマス。 一生に一度の記念すべき日。 晃司は引き出しからアキの写真を出した。 「アキ、最高の結婚式になるぞ。 俺と結婚したことを後悔させたりしない。 俺はアキなら愛せる気がするんだ。 アキなら…、きっと…」 晃司はまだ、アキが町を出たことは知らなかった…。
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