第二十一話  あなたに逢いたくて

15/26
前へ
/26ページ
次へ
ホテルに到着した桜田は、部屋に入るとすぐにアキの携帯に電話をした。 だが、電源が切れていてつながらない…。 「どうしたんだ、アキ…。 アキとみらいはあの街にいるのか。 明日、そっちに戻るから」 独り言を呟くと、次は会社に電話をした。 「桜田です、古田さん。 アキの働いている喫茶店に行きましたが、アキには逢えませんでした。 実は、アキは僕に逢うために街に戻ったって言うんです。 詳しい話は明日しますが、アキは会社の住所を知ってて、会社に行くと言っていたらしいので、もしかしたら、会社にアキが行くかも知れません」 「そうですか…、逢えなかったんですか。 でも、入れ違いに星川がこっちに来てるとは…、もし会社に来たら引き止めておきます」
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加