第二十一話  あなたに逢いたくて

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古田の声もいささか元気がなかった。 「僕は明日一番で帰るので、詳しい話は会社でします」 「分かりました。 星川が会社に来てくれるといんですけど。 明日、お帰りお待ちしています」 電話を切った桜田は、思わずため息をついた ソファーにどっかり座り、純から聞いた話を思い出していた。 「俺の想像が当たってたんだな…。 でも、二人とも生きててよかった…」 その言葉と共に身体の力が抜け、涙がこぼれてきた。 「アキ…、ごめん…、ごめん…。 辛い思いばっかりさせてごめん…。 もう辛い思いはさせないから…。 アキ…、みらい…、許してくれ…」 桜田は涙が止まらなかった…。 後悔の涙が…、止まらなかった…。
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