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古田の声もいささか元気がなかった。
「僕は明日一番で帰るので、詳しい話は会社でします」
「分かりました。
星川が会社に来てくれるといんですけど。
明日、お帰りお待ちしています」
電話を切った桜田は、思わずため息をついた
ソファーにどっかり座り、純から聞いた話を思い出していた。
「俺の想像が当たってたんだな…。
でも、二人とも生きててよかった…」
その言葉と共に身体の力が抜け、涙がこぼれてきた。
「アキ…、ごめん…、ごめん…。
辛い思いばっかりさせてごめん…。
もう辛い思いはさせないから…。
アキ…、みらい…、許してくれ…」
桜田は涙が止まらなかった…。
後悔の涙が…、止まらなかった…。
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