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十二月二日
桜田は朝六時過ぎにホテルをチェックアウトし、空港に向うはずだったが、何故かあの海に向っていた。
アキが倒れていたと言うこの海…。
一時間ほどボーっと海を見て桜田は帰った。
会社に着いたのはお昼を少し過ぎていた。
「今戻りました。アキは」
「お帰りなさい、星川はまだ来ていません」
古田の言葉を聞いて、ちょっとだけ期待していた桜田はため息をついた。
このあと二時間ほど仕事の打ち合わせをして、桜田はみんなにアキのことを話すことにした。
「皆さん、お腹すいてますよね。
出前を頼もうと思うのですが、すしでいいですか」
三人はうなづき、桜田はすしを四人前を注文してソファーに腰を下ろした。
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