第二十一話  あなたに逢いたくて

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すしを食べ終わると、また話の続きをする。 「アキ、本当にこの街に戻って来てるの?」 「星川のことだから、戻って来ててもここには来ないんじゃないのか」 古田の言葉に、誰もが心の中でうなづいていた。 「星川と連絡が取れないなら、どうすることも出来ませんね」 「待つしかない…、待つしか…」 まるで自分に言い聞かせているようだった。 「そうですね、待つしかないですね。 それじゃ、俺達は帰ります」 古田がそう言って三人は立ち上がった。 「桜田さん、今日はこれで帰ります」 「俺も帰ります」 そう言って、三人は部屋から出て行った。 桜田はため息をつき、窓から空を見上げた。 「あの町の星は綺麗だった…。 もしかして…、アキがあの町に行ったのは…」
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