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すしを食べ終わると、また話の続きをする。
「アキ、本当にこの街に戻って来てるの?」
「星川のことだから、戻って来ててもここには来ないんじゃないのか」
古田の言葉に、誰もが心の中でうなづいていた。
「星川と連絡が取れないなら、どうすることも出来ませんね」
「待つしかない…、待つしか…」
まるで自分に言い聞かせているようだった。
「そうですね、待つしかないですね。
それじゃ、俺達は帰ります」
古田がそう言って三人は立ち上がった。
「桜田さん、今日はこれで帰ります」
「俺も帰ります」
そう言って、三人は部屋から出て行った。
桜田はため息をつき、窓から空を見上げた。
「あの町の星は綺麗だった…。
もしかして…、アキがあの町に行ったのは…」
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