落ちるのは俺のせいじゃない
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一瞬の出来事だった。 ただ、一瞬しずくの体が離れただけだった。 だんだんしずくが小さくなる。 だが、俺は手を差し伸べることが出来なかった。 俺は、落ちていくしずくを見ながら、この3日間の充実した日々を思い出していた。 『ありがとう、しずく・・・』 “ピシャッ” しずくは、朝の白々した気配の中、台所のシンクの中に消えて行った。 【完】
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