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先にプレゼントを渡したいと言った柚木は、一旦部屋から出て行ってしまった。
そして、数分後戻って来たその姿に、俺は愕然とする。
「メリークリスマス!」
白い袋を持ったやたらとイケメンのサンタが、俺の前に立っている。
柚木。
お前。
「……………コスプレが趣味だったのか…………」
真っ赤なサンタの服を身にまとった柚木は、赤い三角の帽子を頭に乗せながらニコニコと微笑んでいる。
この純真無垢な笑顔に、俺がかけてやれる言葉はなんだろう。
とりあえず。
「ごめん。ちょっと引いたわ」
「ぇえ!?先輩ぃーーーー!!」
いや、だって俺。
そういうの無理、恥ずかしい。
いくらお前が格好良くて大好きな奴でも、それとこれとは話が別だし。
だからって、お前の趣味を否定するわけじゃないぞ?
そういう所をひっくるめて、全部好きなんだから。
けど。
なんかもう、むず痒い。
恥ずかしい。
「とりあえず、脱げ柚木」
「ダメですよ、先輩!だってまだ何もしてない!」
何も、って。
ナンデスカ??
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