第1章

6/10
前へ
/10ページ
次へ
近付く柚木の顔。 驚いた時にはもう、避ける事も出来ない距離で。 「んっ」 触れた唇はすぐに舌が割って入って来て、俺の後頭部を抱えると強引に口内を犯し始める。 ぅ、わぁ! 「っん、ゆ、ずきっ……ぅ、」 抵抗しようと腕で胸を押したって、着ぐるみのせいか上手に力を込められない。 手を覆うモコモコの生地は柚木の胸の上でつるりと滑り、余計に体を密着させることになってしまった。 強く抱き締められ。 何度も絡み付いて来る舌が、俺の呼吸を奪い熱を与え続けて来る。 「ーーーーあっ!」 膝でグリっと股の間を強く押され、体中に甘い電気が走った。 うそ。 うそ、うそ。 うそ!? 頭の中はもう、完全なパニックだ。 こんな格好のまま、ナニするの? うそだろ! マジで! 何考えてんだよ、柚木サンタ!! ていうかもう、このエロサンタ!!!
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

368人が本棚に入れています
本棚に追加