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柚木の右手が、俺の股の間で主張を始めている部分に触れて来る。
分厚いトナカイの生地だけど、その手の感触は案外リアルに伝わって来た。
「ーーーーっふ、ん……ゃ、やだっ」
キスの合間に否定の言葉を漏らせば、柚木が俺の目を覗き込みながらその言葉の信憑性を確認している。
「本気で嫌がってないよね、コタロー先輩……?だって、ほら……」
「ーーーーんぅ、んん!」
ぎゅうっと強く握り込まれると、体の芯を駆け抜けて行く快楽に全身が身震いした。
「硬くなってる…………触って欲しい?」
耳元に響く艶やかな声は、麻薬みたいだ。
ただでさえ体中が反応を示しているのに、柚木の声は更に俺の感覚を刺激して来て。
あ、やばい。
なんか。
もう。
「っ……っずき、はな、離してっ…………」
俺の言葉に耳を傾けながらもゆっくりと強めの力で動く手を、とにかく必死に振り払おうともがいた。
「ひっ…………ん」
先端へ向けて強弱をつけながら扱かれ、ブワッと快楽が胃を引き攣らせながら駆け上がって行く。
目頭は熱くなり、意識していないのに勝手に涙が溢れて来て。
やだ。
そんな、したっら…………!
「ん、ゆず、っき!おねが、お願い、やめてっ……!」
「ダメだよ、小太郎。気持ちいいんでしょ?」
「っふーーーーーーんん!」
耳元で名前を囁かれた瞬間。
俺は呆気なく、トナカイの着ぐるみの中で達してしまった。
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