召還

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「いや、魔力があれば沢山の人と会話はできる。」 またケイタイデンワが貶された。解せぬ。魔法無くても皆と連絡とれるんだからね!こっちの方が平等だし! で、 「念話ってなに。」 「無属性の魔法で、魔力が多ければ多いほど長く話せて、広い範囲に伝わる。話す事ができる魔法。」 ずるい。魔法ってずるい。 要するに、携帯電話要らずってこと。私も魔法が使えたら今頃帰れてるし、ここから親に携帯無くても直ぐに連絡できるわけだ。ちくしょ。 「じゃあ、魔力のない私とは話せないの?」 「俺から一方的に伝えることと、おまえの存在は感じる事ができる。」 「それって、伝言はお手のもので、連絡としては取り合えないってことか。不便ね。連絡取り合うのがダメって。で、もう1つ、かくれんぼしたらバレるって意味?」 「伝言だけだな俺から一方的に。 で、かくれんぼってなんだ。さくらんぼのことか。」 チガウ。さくらんぼってなんやねん、果物やんか。 その遊びもないのか! まぁ、すぐバレる遊びなんて楽しくないよね。 「魔法がない前提で考えてよ? 鬼はまず目を瞑って数える。鬼じゃない人は始めに決めた範囲内で何処かに隠れる。鬼は数え終わったら鬼じゃない人を探し、全員見つけたら勝ち。」 「面白そうだな。だが、俺だと直ぐに全員見つけてしまう。」 人の魔力感じ取れればそうなるね。 「鬼じゃない方やればいいよ。隠れてから動いちゃダメだから。まぁ、動いている人の方が多いけど。」 「なるほど。それなら俺でも負けることが多くなる。」 嫌みにしか聞こえない。 「ってかさ、魔力無い私をどうやって見つけるの?」 「俺は他の奴と違って気配が分かるよう訓練したからだ。魔法無くても分かるくらいにはな。だが、人間少し位魔法無いと生きていけないと思うのだが。」 「………。」 魔法どころか気配まで分かるとか何それ。努力し過ぎ。まじしすぎ。 もはやこいつ何でもできて何でもわかるんじゃないか? で、また聞き捨てならない事が。 え、私死んでるってこと?
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