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「き、規則規則って何よ!?私には関係無いでしょ!?わわわ分かった!一人で帰るよ!ここどこ!?日本じゃなさそうね。アメリカ!?イギリス?欧米のどっかよね!ここはどこなの!?」
やっぱりこいつは嫌なやつだった。
「面倒な女。」
はぁぁぁぁああ!?
呼び出しといてなんの説明も無しで、
それ!?
なんて嫌なやつなの!?
こいつ絶対あれだわ。
イケメンだから何でも許されたやつだ。
世間一般があんたを許しても私だけはあんた許さないから!許すマジだから!
「ここがどこかくらい教えなさいよ。」
「…ここはイリア星のラキソフロリア。王都に近い。学校の名前はマリアナ魔法学園。6歳から入る義務かあるところだ。魔法があるやつ限定でな。」
え、え、え。
地球ですらないですって!?
魔法!?
ちょっと無理。
思考回路うまく働きません。
「顔色悪いな。大丈夫か?」
ここへ来てやっとイケメンが紳士になった。
だがもう遅いです。
あんたは嫌な性格だと理解してますから。もう手遅れです。その優しさにはのりません。
ってか地球じゃない…のか。じゃあ一人じゃ変えれないって訳で。もう私の人生終わり?
これにて終了?
地球での人生には区切りつけてこっちで生きろと?
魔法とか言ってる国だよ?無理じゃね?
ってか魔法って………マジ?
「ってか早く名前言えよ。なにも出来ないだろ。」
イケメン、私に少し位考える時間をくれ。
なにその契約前の客を捩じ伏せるような発言は。
私を騙すなんて100年早いんだから。
ってかナニをする気だ。その手には乗らない。
「…地球じゃあないのね。」
「どこだそれ。」
「日本でもない。」
「それも知らん。」
「マジか。」
私は頭を抱えて俯く。
どうしよう。私、帰れないじゃん。
お母さんともお父さんとも弟とも師匠とも会えない。
もう、死んでるも同じじゃん。
何で、私が………。
「…諦めろ。とりあえず名前だけ言っとけ。俺が何とかするから。」
信じられる気がしない。
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