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「水城真由。ファーストネームはマユ。ファミリーネームはミズキ。マユ・ミズキ。」
「フレイス・コーネリア。ファーストネームはフレイス。ファミリーネームはコーネリア。フレイスコーネリアの名の元にマユ・ミズキと使い魔契約を施行する。」
この文句に足元が光った。
すると壁がなくなった。
足元も光らなくなり、魔方陣はそのまま。
私はやっぱり腰が抜けて立ち上がれなかった。
「マユ。」
イケメン………フレイスは手を差し出す。
………。
惹き付けれる。この感情には逆らいたくない。
私は自然にその手を取った。
するとフレイスは私を引っ張りあげる。
勢い余ってそのままフレイスの胸に倒れ込んだ。
暖かい。
体全体が満たされるよう。
私は惚ける様に顔を上げて、フレイスを見る。
金髪はよく見ると白金色。
髪の毛の長さは15~20cmで、無造作に散りばめている。
目は垂れ目で二重の水色。
鼻が高くて、薄い唇である。
輪郭は細長く、顔全体では中性的な顔している。
背の高さは私より頭1つ上。182位?
こう見てるとやっぱりイケメンだわ。クール系だね。金髪碧眼だけど、王子フェイスでは無いね。
とか考えてるといつの間にか、奴の手が私の頬に。
うわっ。
私は大急ぎで離れた。
「うわわわわわ!な、何してくれる!恥ずかしいではないか!」
その顔は赤面であろう。
「顔をよく見ようと思って。」
土天然。
なんと言う天然たらし。
「バカ!触るなバカ!」
って、私もツンデレバカ!
さっき触ってほしいとか思ってたのに!
あ、違う違う!私のバカ!触ってなんか欲しくないし!こんな馬の骨とも知れないやつに触られたくなんかないし!
あれは気の迷いとか言うやつよ!絶対そう!そう簡単に気を許すような私じゃないもん。
「あ、…そうか、………すまん。」
…っ。
……さっきまで拒絶してたのに何なんだ。つかめないやつだ。
まぁいい。
とりあえずさっき言ってたように助けてもらおうではないか。
この場所の説明がないとなにも出来ないし。
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