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「火。」
「あぁ。」
「火。」
「あぁ。」
「火。」
「そうだな。何回言うつもりだ。」
「あり得ない。」
「普通だ。」
「私の普通ではない。」
「ここでは普通だ。」
「…………(`;ω;´)」
「え。」
「ぅがぁぁぁああぁぁあ!魔法なんてあるわけない~~~!!!!」
私は頭を抱えて、振り回していた。
多分フレイスは引いている。
「私の世界は魔法なんて無かったもん!科学だったもん!火なんて電気やガスや摩擦力とかじゃないとつかなかったもん!電気も水とか摩擦とか火とかのエネルギー無いとつかなかったもん!水だって川とかから引き上げてこないと無かったもん!そんな簡単に色々出せなかったもん!そんな空気中に何もなくて出せるなんて前代未聞!マジックとしか考えられないもん!!!!」
とほとんど息継ぎもせずに語り尽くしました。
息切れが止まりません。
もう涙目です。
「落ち着け。」
後頭部を抑えられました。また奴の胸のなかです。恥ずかしいです。熱いです。赤面です。
声も出ません。
これを狙っていたな。
「分かったから。」
「…あんた絶対分かってないもん。」
「世界の仕組みは分かってないが、お前の世界に魔法がないというのが分かった。」
あまりにも冷静に言われるもんだから興奮も収まった。
「………魔法ね。他の魔法もあるの?後、魔法がない生活したことある?」
「魔法無しはある。魔法を封じるアクセサリーも存在するからな。結構厳しい生活だが、なれれば大丈夫だ。」
抑え込まれてるから、奴の胸から耳に低い声が響く。
恥ずかしい。
「………へぇ。案外生活できるのね。」
「あぁ。後、他の魔法は………。」
フレイスは私を離してくれ、魔力を練る。
私もまた一息つけた。
フレイスは10cm位の水の玉、風の玉?、黒い玉、何か歪んでる玉?、光った玉、電気の玉、氷の玉、が浮いてる。
「へぇ。水、風、電気、光、氷、………何?」
「闇、音だな。他にも有るが、玉には出来ん。」
「へぇ。それって他の人達もできるの?」
「いや、これは俺しか出来ん。」
…………それって凄いの?
「それってどうなの?凄いの?」
「さぁ。」
「………。」
ちーーーーん。
会話止まった。
「それ、私には出来ないから。」
「どうだろな。」
「何を言ってるのよ。私は魔法の無い世界から来たんだからね。魔法なんて使えるわけ無いじゃん。」
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