第1章・吉井美和視点編

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お母さんと行った新しい住人さんの為の掃除。 住人の佐々木さんとはお母さんは仲が良くて私も家やスーパーで、何度が話をした事があるけど。 他の人は知らない。 興味ないし、関わりたくない。 だけど… お母さん何気に通販の明太子のお礼を言ってるし、『美和もお礼言いなさい』って話を振るし。 男の人?女の人? 風呂上がりみたいな格好しちゃって窓際でココア? 明るい茶髪を肩まで伸ばし男の人なのか女の人なのかわからない。 ん~男の人?胸ないような…けど男の人でこんなに色気あるかなぁ? んーと、女の人?胸の小さい人いるから。 喋ると…女の人だ。 けどその人、初対面で私の事バカにした! 『地味』って! 私の髪に触り哀れむ視線。 やめてくれない? もう…マンションには行かないし、あの人とは会わないから大丈夫。 大丈夫…のつもりだったのに新しい住人の菊地さんが来た日には行ってしまったのよね。 別の週末、学校から帰って開けた窓からミロがいなくなるし。 スニーカーに足を突っ込んでとりあえずミロが行く方に、ってマンションだし! 新しい住人の菊地さんの窓にぶら下がってて、菊地さんの部屋に向かう。 気がつくと私の後ろに他の住人勢揃いって、最悪! あの人いるし! 『今日はいちだんとボサボサねぇ!』ってムカつく~! 何?また哀れむ視線は!?地味だから? わかってる事実を言われたくない! 腹がたつぅ~! ミロは噛まずにあの人に愛想振りまくし。 ミロの事、大家さんのしつけが良いから? お母さんお父さんも面倒見てるけど、私がもらった猫なんですけど~! あぁもうマンションには近付かない! あの人は大嫌い! ↑ 【美和には嫌な出会いでしたね。松本さんの中性的な格好に男の人?女の人?って戸惑って懐かしい。 今じゃ松本さんに恋してドキドキの毎日だけどね。 まさか初対面の2人が惹かれ合うとは…私も以外でした(笑)】
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