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一週間も眠っていた梨花は、目覚めてから一日軽いリハビリをして、次の日の夜、麻雄に連れられようやく出雲に戻ってきた。
狭霧は麻里とともに二人を待って、それから麻雄に梨花を託され、彼女だけを連れ帰った。
駅で再会した瞬間、梨花は麻雄と手を繋いでいた。その光景に狭霧と麻里は驚いて立ち止まったものだが、麻雄が半歩後ろを歩いていた梨花に声をかけると、うつむいていた彼女は顔を上げた。狭霧を見つけるなり麻雄の手をほどいて駆け寄ってきて、そのことに狭霧はなんだかホッとした。
けれどそのまま梨花にぎゅっと抱きつかれて、狭霧は焦った。夜とはいえまだ早い時間の駅前、公衆の面前でその再会のあいさつはいかがなものかと思ったのだが、あたふたしながら隣を見れば、二村兄妹も似たようなことになっていた。兄妹にしてはオーバーなくらいで、麻雄に飛びついた麻里が泣き笑いを浮かべていたほどだ。
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