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レースゲーム以外は勝ったり負けたりを繰り返しながら、俺たちはかなり長い時間ゲーセンに居座り続けた。 「あれ?八神と赤澤じゃん」 その結果、他のクラスメイトと鉢合わせることになった。 「よぉ津川、相変わらずモテモテってやつですか?」 「そんなんじゃねぇよ、親睦会親睦会。今からプリクラだぜ」 俺と赤澤はそういうものに付き合うタイプではないので早々と退散した。 そして少し駄弁りながら、自転車を押して帰路に就く。 「また3年間、一緒になるな」 赤澤がふいに口を開いた。 「そうだね、腐れ縁ってやつかな?」 俺はそう言って少し笑う。赤澤が不満を述べるがそれもすべてなんだかおかしく思えてきてしまって俺はまた笑う。 「途中でいなくなるとかやめてよ?」 「おう!別に引っ越すあれもないしそれに」 「いや、引っ越しの心配じゃなくて勉強の心配」 「ちょ、朔!」 「はははっ」 本当に他愛もないくだらない会話。 中学生男子にありがちな内容のない話題と帰り道。
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