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「長岡さんはセフレって、どう思います?」
ベットに横たわったまま由奈が俺に聞いた。
「セフレ?俺は好まないな」
「不倫じゃなくても?お互い独身なら?」
「由奈ちゃんはどう思う?」
「相性があえば問題ないと思う。だって、全てを忘れるくらいのセックスならお互いに楽しめるし」
「嫌なことがあれば、セフレとエッチするってこと?」
「そっ、衝動買いや旅行なんかよりも、よっぽど簡単なストレス解消でしょ」
ストレス解消のためにセフレ…
俺には理解できなかった。
「由奈ちゃんは嫌なことがあったんだ」
「嫌なことだらけ。職場で『やってられるかぁ~』って叫びたいくらい不満ありありって感じ」
どちらかと言えば、由奈は大人しい系だ。
だからこそ、ホテルに誘われた時に冗談としか思わなかったのだ。
「長岡さんとならセフレになれそう」
「悪い冗談は止めてくれ」
「迷惑ですか?」
由奈は起き上がり俺に顔を近づけた。
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