*ある冬の日の一瞬*

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雪がまだ微かに残るある冬の日曜日。 家に居る茶色い毛玉が硝子を通した光にあたり、ヒゲをピクピクし、目を細めている。 (光の幅は20㎝位しかないのに、お尻にしか当たってないのに、幸せそうな顔してるなぁ…) そう言う僕も、朝食を済ませた日曜の午前からストーブで暖められた部屋で更にコタツに入ってダラダラ寝転がっているのだが…。 (確か猫って日光浴びなきゃビタミンナントカが摂れないんだったか?) クァッ! (ふぁ…アクビうつった…。) 部屋はポカポカ暖かいし、体はヌクヌク暖かいし、茶色い毛玉は可愛いし…。 (……しあわ) 「はい!ジャマー!!」 ドカッ 「痛っ!?」
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