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「えっ!きゃぁあ!!」
一階で何も見つからず、二階を捜索しようと階段を上っていると、踊り場の窓からデザイアの本体が見えた。
どうやら窓が丁度この空間の中心を向いていたらしい。
意識がデザイアに向いていた凛は足を踏み外し、階段から落ちてしまった。
「いったぁ~……」
その場にぺたんと座ると目に少し涙を溜めて打ち付けたところをさする。
「今の声って……。凛ー!いるのかー!?」
そこに突然聞こえてきたのは聞き覚えのある声。
「お、お兄ちゃん……!」
凛の兄、岸本柊の声だった。
ゆっくりとした足音が近づいて来るのを聞いて少し安心すると、立ち上がり自分も歩き始めた。
進むにつれて近くなる足音。
しかしそこで何か違和感を感じた。
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