でんおん

扉を開けて

と、そこに一人の男が入ってきた

『オハヨゴザマス』

細くて浅黒い外国人。
タンクトップにハーフパンツ

笑顔に白い歯が眩しいけど

何故かゼッケンを付けている

『ムジャング、おはようでｹﾞｽ！』

『ムジャング……』

『ムジャング・テレミン。彼はレギュラーでｹﾞｽ、特待生でｹﾞｽ！』

怪しげな箱の前に立つと、箱に向かい手をかざす。

すると、箱が鳴り始めた

ｳﾞｨｰｳﾞｨｰｷﾞｮｩﾜｰ

『彼は、天才・テルミン奏者でｹﾞｽ(テルミンを知らない人は適当にググるか、想像して下さい)』

ｳﾞｨｰｳﾞｨｰｷﾞｮｩﾜｰ

ｳﾞｨｰｳﾞｨｰｷﾞｮｩﾜｰ

ｳﾞｨｰ………

♪～

これは！

『アイネナハード・ムジーク！』

オーケストラを独りで全てを捉え奏でてるような凄い迫力！

その旋律に心が震える

……君、そこの君。

誰だ？

……ムジャング。今、テルミンを通して君に語り掛けている。日本はとても素晴らしい。

.