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「おや、お早い出発で……とそうか、あんたシスターだもんな。ま、いいや。あんたに面白い情報があるんだ」
何だ、やけに勿体振って。それ程に面白い情報だったのか。
「実は昨日支払ってもらった宝石、商人に鑑定してもらったんだ。そしたら、どこに回されたと思う?」
「知らないな。宝石に興味はない。どこに回されようとそいつの勝手だろう。私には関係ないと思うが」
「まぁ話は最後まで聞いてくれよ。それがな、魔導師ギルドに回されたんだよ。それであんたに一度来て欲しいって」
魔導師ギルドだって? 何だってそんなところにあんな易そうな宝石が回されたのだ。とりあえず行ってみるしかないか……。
「ありがとう店長。またこの街に来ることがあればここに泊めてもらうよ」
そう言って宿を出る。何だ、案外いい店長じゃないか。いい感じの宿を見つけたと思い心が踊る。そして向かう先は魔導師ギルド。行きたくはないが立ち寄るしかないだろう。
ふらふらと街を歩き辿り着くは魔導師ギルド。ギルド系列には行きたくないのが本音だ。しかし立ち寄ってくれと言われたからには行かねばならないだろう。
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