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「少しババアだが何でもいい!
腐っても鯛! 腐っても女!」
彼らは完全に己れの欲望に狂っていた
自分達が襲っているのが社長秘書だということにも気付かず、秘書のコートを無理矢理引き剥がし、スカートの中に手を入れようとした
「あれ――ッ!
おやめになるザマス…!!」
「そこまでだ!!」
「なっ…なんだ!?」
声のする方を見やれば
ビルの屋上に佇む影――月の光を逆光に5人のシルエットが浮かび出す
赤「ご妙齢の婦人を辱しめるとは…
男の風上にも置けぬ!!」
ふわりと舞い上がり地上に降り立った彼らは全身カラータイツ、神々しいまでに光り輝くほどの美貌を備えていた
緑「…ふむ、この男達の目は正気じゃないですね」
青「ああ、まったくだ
何も好き好んであんなババアを」
桃「ブルー! そんな言い方よくないよ」
緑「いえ、そういうことではなくて…
何か邪悪な者の気配を感じます」
総務の伊藤と営業の加藤が血走った目をギラつかせながら戦隊に向き直る
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