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「これに懲りて暗い夜道を歩くのはよすんだな」
そう言って冷ややかに流し目をよこす彼は全身青色タイツだった
長めの黒髪の間から覗く彼の瞳は怖いぐらいに綺麗で鋭い切れ長だった
もう1人の女が身悶えする
「ああ…あの目なら犯されてもいい…!」
すらりと背が高くしなやかに筋肉のついた全身赤色タイツの男が声を張り上げる
「彼女達を安全な場所へ!」
すると全身黒色タイツの男が素早く動き、彼女達を軽々と抱き上げて移動する
髪を短く刈り上げ精悍な顔つきの彼に抱き上げられ女は感激した
「あっ…ありがとうございます…!」
隆々と盛り上がった二の腕の筋肉に女は胸が高鳴りつつも恐縮した
「あのっ…私、重いでしょう?
すみません…」
黒色タイツの彼はちらりと女を見やり話し掛けられたことに戸惑っているようにも見えた
「……いや」
僅かに動揺が感じ取れ、小さく呟くその男の顔はかすかに赤みを帯びているようだった
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