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「こっ、こんな可愛い子いたか!?」
「ゲロマブっすね!? 親分!」
あまりの可愛さに、その天使のような出で立ちの―――彼が、全身桃色タイツであることに暴漢達は気付かなかった
「モロ俺好みだ…
立てるか? お嬢ちゃん? ハアハア」
やや息を荒くした親分が桃色タイツの彼に手をかけようとしたその時
―――ドガッ!!
華麗なハイキックが親分の顔に直撃した
「ぐあぁぁぁっ!!」
「汚い手でボクに触んないでよ」
鼻血を押さえてよろめく親分に桃色タイツの彼は台詞を吐き捨て、埃を払うように手をパンパンとはたく
「あ――あ、桃が決めちゃったよ」
「まあ、そう言うな、ブルー
桃も活躍したいだろうさ」
肩を竦めて呟く青色タイツに赤色タイツの彼はそう言って屈託なく笑った
「やいやい、何なんだ、テメーらは!?」
ハイキックの衝撃が冷めやらぬ親分が苦痛に顔をしかめがら、なおも息巻く
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