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あの後、本当だったらまーくんと2人でクラスを確認しに行ったり仲を深めたりしたかった。
でもB棟から講堂に向かう途中の先生(現担任)に捕まったので泣く泣くまーくんとは離れ離れになった。
僕は不機嫌になった。担任は白くなった。
が、その時に担任にまーくんとクラスが同じかどうか聞いたら奇跡的に同じだった。
僕の機嫌は良くなった。担当の顔色は悪いままだった。
もちろん、襲われかけたことなどを伝えたので、計画通り講堂に集まっていた先生たちや生徒会の先輩たちには怒られなかった。
それどころかとっても心配してくれて、「答辞出来る?大丈夫?」と言われた。
ぶっちゃけ答辞なんてとっても面倒臭かったので、血色を悪くしてフラリとしながら「無理そう‥です‥」と答えた。
その場にいる他の先生とか先輩とかは僕のことを可哀想に‥と、とても気の毒な目で見てきた。
担任は引きつった顔をしていた。
しかし、式中は基本出席番号順に座らなければならないが、
答辞をするものだけは出入りがあるので例外としてクラスの1番後ろの席(つまりはまーくんの隣)にスタンバらなければならないということを小耳に挟んだ。
僕は即座に顔色を戻し、「僕は平気です、大丈夫です。やらせてください。」と言った。
その場にいた人たちはみんな、僕を化け物みたいな目で見てきた。
お前ら全員覚えてろ。
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